制約
「厳しい制約」などのように使う「制約」という言葉。
「制約」は、音読みで「せいやく」と読みます。
「制約」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「制約」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
制約の意味
「制約」には次の意味があります。
・条件をつけたり枠をもうけたりして、活動の自由を制限すること。制限。束縛。(出典:精選版 日本国語大辞典)
なんらかのルールにより行動の幅を狭めることを意味します。
制限との違いは、「制限」は枠のなかにおさえるという意味で、「制約」は条件をつけて行動をおさえるという意味でよく用いられます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これからはエネルギー源の供給の制約のもと、低成長の時代に入る。
(出典:阿部牧郎『誘惑街の女たち』)
・時間的な制約があってここまで書き込むことができなかったのだと思いたい。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)
・そんな制約を課されている女の子に、考えなく話しかけてしまったのか。
(出典:佐竹彬『カクレヒメ 第02巻』)
・現にあなたは、彼の監視のために行動に大幅な制約を受けているはずですが?
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第01巻』)
・私はこの手記を作成するについては、なにも制約されたくない。
(出典:ドストエフスキー/中村融訳『地下生活者の手記』)
類語
・束縛(そくばく)
意味:制限を加えて行動の自由を奪うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・限度(げんど)
意味:物事の程度や範囲を限ること。また、これ以上、これ以外には及ぶことができないという限られた度合や境目。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・規制(きせい)
意味:規則によって行動を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)
・縛る(しばる)
意味:自由にできないように制限する。束縛する。(出典:デジタル大辞泉)
・律する(りっする)
意味:一定の規範を設けて統制・管理する。(出典:デジタル大辞泉)