初夏
「初夏の風」などのように使う「初夏」という言葉。
「初夏」は、音読みで「しょか」と読みます。
「初夏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「初夏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
初夏の意味
「初夏」には次の意味があります。
・夏のはじめ。はつなつ。(出典:デジタル大辞泉)
「初夏」を「夏のはじめ」を意味する言葉であり、具体的には五月から六月の初めころを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・鵬斎は初夏の一日、例によって根岸の自宅で客とともに酒を飲んでいた。
(出典:唐木順三『無用者の系譜』)
・前の年の初夏に着手されたものであったから、一年ぶりで出来あがった。
(出典:宮本百合子『二つの庭』)
・初夏にイギリスのサセックス州の田舎に行き、ここで次作の構想を得た。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』)
・あの黄色味を帯びた初夏の夕暮れ時のことを、彼女は決して忘れない。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)
・初夏からかけて、よく家の中へ蜥蜴とかげやら異様な毛虫やらがはいってきた。
(出典:葛西善蔵『贋物』)
類語
・首夏(しゅか)
意味:夏の初め。初夏。(出典:デジタル大辞泉)
・若夏(わかなつ)
意味:旧暦の四、五月の頃。初夏。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・小満(しょうまん)
意味:二十四気の一つ。立夏の後一五日に来る季節で、陽暦五月二一日頃に当たる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・薄暑(はくしょ)
意味:初夏のころわずかに感じる暑さ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・麦秋(ばくしゅう)
意味:麦の取り入れをする季節。初夏のころ。(出典:デジタル大辞泉)