切羽詰まる
「切羽詰まった状況に陥る」などのように使う「切羽詰まる」という言葉。
「切羽詰まる」は、音読みで「せっぱつまる」と読みます。
「切羽詰まる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「切羽詰まる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
切羽詰まるの意味
「切羽詰まる」には次の意味があります。
・ある事態などが間近に迫ってどうにもならなくなる。身動きがとれなくなる。(出典:デジタル大辞泉)
期限や状況に縛られ逃げ場を失う状態を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・教会に訪ねて来る者の中には、自殺せんばかりに切羽詰まった人間もいる。
(出典:三浦綾子『ちいろば先生物語』)
・それほどに、いまのレイフォンは切羽詰まった顔をしているのだろうか。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト』)
・いよいよあと一日しか寮にはいられないという切羽詰まった夜だった。
(出典:東野圭吾『殺人の門』)
・よほど切羽詰まった情況ならともかく、証拠はまだなに一つないんだぜ。
(出典:高橋克彦『パンドラ・ケース よみがえる殺人』)
・ここまで強硬に出たというのは、それだけ切羽詰まっているっていう訳さ。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第7巻』)
類語
・行詰る(ゆきづまる)
意味:行く手がさえぎられて先へ行けなくなる。行きどまりとなる。いきづまる。(出典:デジタル大辞泉)
・蹉跌(さてつ)
意味:物事がうまく進まず、しくじること。挫折。失敗。(出典:デジタル大辞泉)
・行悩む(ゆきなやむ)
意味:物事が思うように進まないで苦しむ。(出典:デジタル大辞泉)
・進退維谷まる(しんたいこれきわまる)
意味:前に進むことも後ろへ退くこともできなくなる。どうすることもできない状態に陥る。苦境に立つ。(出典:デジタル大辞泉)
・八方塞がり(はっぽうふさがり)
意味:どの方面にも差し障りがあって、手の打ちようがないこと。(出典:デジタル大辞泉)