切望
「和解をもっとも切望する」などのように使う「切望」という言葉。
「切望」は、音読みで「せつぼう」と読みます。
「切望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「切望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
切望の意味
「切望」には次の意味があります。
・心から強く望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
「切望」をわかりやすく言うと、「中途半端な願いではなく、心の底から強く望む」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は自分の家族のもとへ、自分の家庭へ戻ることを切望しております。
(出典:ポー/八木敏雄訳『ポオのSF 第1巻』)
・ 夫に一目会いたいという、夫人の切望を止め得る力のある者はいなかった。
(出典:胡桃沢耕史『旅券のない旅』)
・わたしたちの悲願、奇跡に至ろうとする切望は何処からきたものなのか。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd 櫻の夢』)
・皆に愛されることを切望しながら、姉は周囲に心を開くことはできなかった。
(出典:坂東眞砂子『蛇鏡』)
・ピサロと数人の部下を除いては隊員は悉く帰還を切望するようになった。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
類語
・渇望(かつぼう)
意味:のどが渇いたとき水を欲するように、心から望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・熱望(ねつぼう)
意味:熱心に望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・希求(ききゅう)
意味:強く願い求めること。(出典:デジタル大辞泉)
・待望(たいぼう)
意味:物事の実現や出現を待ち望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・待ち焦がれる(まちこがれる)
意味:ずっと待っていて、おちつかない気分になる。(出典:デジタル大辞泉)