出典
「出典を示す」などのように使う「出典」という言葉。
「出典」は、音読みで「しゅってん」と読みます。
「出典」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「出典」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
出典の意味
「出典」には次の意味があります。
・故事、成語、引用句および事柄などの出所。また、それの出ている書物。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言えば「それが載っている書物」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この歌の出典は『金葉集』で、これにも長い詞書が付けられている。
(出典:池田弥三郎『話のたね』)
・この名には別に出典があるわけではない。
(出典:江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編03 怪奇幻想』)
・巻二十四ノ九話は『日本霊異記』中巻四十一を出典とする説話である。
(出典:田中貴子『悪女伝説の秘密』)
・歌人の間にも、短歌の沿革・様式論・故事出典を集めて、学問にするものが出て来た。
(出典:折口信夫『短歌本質成立の時代』)
・年代や出典場所を隔てたいくつかの書物には、まるで古くから言い習わされてきたかのように、世界崩壊の危機が訪れた時に頼みとする者のことが書かれていたのである。
(出典:流星香『プラパ・ゼータ 1 聖女の招喚』)
類語
・典拠(てんきょ)
意味:頼りにできる根拠。(出典:デジタル大辞泉)
・文献(ぶんけん)
意味:昔の制度・文物を知るよりどころとなる記録や言い伝え。(出典:デジタル大辞泉)
・ソース
意味:出どころ(出典:デジタル大辞泉)
・情報源(じょうほうげん)
意味:情報を手に入れる経路。(出典:デジタル大辞泉)
・参照(さんしょう)
意味:照らし合わせて、参考にすること。(出典:デジタル大辞泉)