凱旋
「故郷に凱旋する」などのように使う「凱旋」という言葉。
「凱旋」は、音読みで「がいせん」と読みます。
「凱旋」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「凱旋」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
凱旋の意味
「凱旋」には次の意味があります。
・勝利を祝う歌をうたって帰ること。戦いに勝って帰ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
戦争などに勝利して意気揚々と帰還することを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そうだ、永遠の都パリをそっくりアジアに移動させたような凱旋都市を。
(出典:荒俣宏『帝都物語3』)
・見せ場は第二幕で、そこでは壮大な舞台のうえでエジプト軍が凱旋する。
(出典:加藤秀俊『一年諸事雑記帳(下) 7月~12月』)
・およそ五百メートルほど行くと、超小型のパリ凱旋門風の門に突き当たる。
(出典:足立倫行『アジア海道紀行』)
・ですから三十九年の一月に凱旋になった時の祖母の喜びは非常なものでした。
(出典:小金井喜美子『鴎外の思い出』)
・おれはここへ到着すると、凱旋将軍のような歓迎を受けることを期待していた。
(出典:ハインライン『動乱2100』)
類語
・凱陣(がいじん)
意味:戦いに勝って軍隊を引き揚げ、自分の陣営に帰ること。(出典:デジタル大辞泉)
・帰還(きかん)
意味: 旅先、戦地、軍隊などから基地、故郷などへ帰ること。 (出典:精選版 日本国語大辞典)
・カムバック
意味:引退したり、勢いの衰えていたりしたものが、もとの地位・状態に復帰すること。(出典:デジタル大辞泉)
・捲土重来(けんどちょうらい・けんどじゅうらい)
意味:物事に一度失敗した者が、非常な勢いで盛り返すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・帰参(きさん)
意味:帰ってくること。(出典:デジタル大辞泉)