冥利に尽きる
「作り手冥利に尽きる」などのように使う「冥利に尽きる」という言葉。
「冥利に尽きる」は、読みで「みょうりにつきる」と読みます。
「冥利に尽きる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「冥利に尽きる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
冥利に尽きるの意味
「冥利に尽きる」には次の意味があります。
・自分の身分や商売などによって受ける恩恵が、あまりにも多くてありがたい。
(出典:精選版 日本国語大辞典)
時代劇などでよく聞かれる言葉で、名誉や賞状をもらえる自分の立場や周りの人に感謝の意を示します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彫刻家冥利に尽きるといっても、過言ではないはずである。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・でもまあ、女冥利に尽きるってやつですか。
(出典:内田春菊『私の部屋に水がある理由』)
・上層部の思惑がどうあれ、海兵隊冥利に尽きるというものだ。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース4』)
・ジャーナリスト冥利に尽きるけれど、反面、私の視点が虫瞰図に偏したものにならぬように心がけたつもりである。
(出典:野村進『アジア新しい物語)
・書き手として冥利に尽きることだ。
(出典:ベニー松山『風よ。龍に届いているか(上)』)
類語
・果報者(かほうもの)
意味:幸運に恵まれた者。しあわせもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・身に余る(みにあまる)
意味:分不相応である。過分である。身に過ぎる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・恐れ多い(おそれおおい)
意味:わが身にはありがたく、もったいない。(出典:デジタル大辞泉)
・幸甚(こうじん)
意味:ひじょうにありがたいこと。なによりのしあわせ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・畏怖(いふ)
意味:おそれおののくこと。(出典:デジタル大辞泉)