再考
「相手に再考を求める」などのように使う「再考」という言葉。
「再考」は、音読みで「さいこう」と読みます。
「再考」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「再考」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
再考の意味
「再考」には次の意味があります。
・もう一度考えなおすこと。(出典:デジタル大辞泉)
仕事において自分の考えた素案が上司等に認められなかった場合、やり直す意味合いで素案を再考する等と使う場合もあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・しかし、そこで生まれた技術が、人間の側の倫理の再考を、強力に要請する。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・信じ難いことに、カークは怒りを爆発させる寸前に返答の仕方を再考した。
(出典:ジェイムズ・ブリッシュ『07 小惑星回避作戦』)
・彼は、まるで先程の質問を良心的に再考しているように、こう繰り返した。
(出典:コンラッド/井内雄四郎訳『密偵』)
・しかし再考してみるのに、これはやっぱり男性の卑怯の一つである。
(出典:山田風太郎『戦中派虫けら日記』)
・そこで、竹下中佐はもう一度、将軍に再考を求めるべく訪れたのである。
(出典:児島襄『指揮官』)
類語
・思い直す(おもいなおす)
意味:心に決めたことを改める。考えを改める。思い返す。考え直す。(出典:デジタル大辞泉)
・再検討(さいけんとう)
意味:もう一度検討しなおすこと。再検。(出典:デジタル大辞泉)
・再思(さいし)
意味:もう一度考えなおすこと。再考。(出典:デジタル大辞泉)
・見直し(みなおし)
意味:見直すこと。もう一度改めて見ること。(出典:デジタル大辞泉)
・追考(ついこう)
意味:あとからさらに考えてみること。また、その考え。(出典:デジタル大辞泉)