内訳
「在庫品の内訳」などのように使う「内訳」という言葉。
「内訳」は、訓読みで「うちわけ」と読みます。
「内訳」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「内訳」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
内訳の意味
「内訳」には次の意味があります。
・金銭・物品の総高に対して、その内容を項目ごとに分けたもの。明細。(出典:大辞林 第三版)
分ける際の項目は、品名や担当者、日付などその場に応じてさまざまです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・三人の内訳は男二人に女一人、いずれもジーパンをはいている。
(出典:井上ひさし『ドン松五郎の生活』)
・米の内訳は、地方の商人が買いつけた納屋物と、諸藩が徴収した年貢米です。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)
・内訳は研究費五百万、人件費五百万です。
(出典:森村誠一『新・人間の証明(上)』)
・「五穀」というからもちろん五種類の穀物だが、その内訳には二つの解釈があって、一つは「稲・黍・稷・麦・豆」とする説、もう一つは「麻・黍・稷・麦・豆」とする説である。
(出典:阿辻哲次『漢字のなりたち物語』)
・歳出の内訳を見ても、質素ぶりが窺える。
(出典:内田康夫『贄門島(にえもんじま)下』)
類語
・類別(るいべつ)
意味:種類によって区別すること。分類。(出典:大辞林 第三版)
・分類(ぶんるい)
意味:ある基準に従って、物事を似たものどうしにまとめて分けること。(出典:大辞林 第三版)
・明細書(めいさいしょ)
意味:細かい内容や内訳を記した書類。めいさいがき。めいさい。(出典:大辞林 第三版)
・仕分(しわけ)
意味:品物などを種類・用途・宛先などに応じて分類すること。区分。(出典:デジタル大辞泉)
・構成(こうせい)
意味:いくつかの要素を組み立てて一つのまとまりあるものにすること。また、その組み立て。 (出典:大辞林 第三版)