内密
「内密に事を運ぶ」などのように使う「内密」という言葉。
「内密」は、音読みで「ないみつ」と読みます。
「内密」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「内密」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
内密の意味
「内密」には次の意味があります。
・表沙汰にしないこと。また、そのさま。内緒。(出典:デジタル大辞泉)
「内密」の「内」は表立たないさまという意味で、「密」は閉ざされて内部がわからないさまや人に知られないことを意味するため、「内密」は人に知られないようこっそりと、という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この家の庭でも稽古はできるが、半七に内密でというわけにはいかない。
(出典:池波正太郎『剣客商売 19 番外編 ないしょないしょ』)
・思えば、性は生物の基本であるのに、なぜ内密でなければならないのか。
(出典:泡坂妻夫『斜光』)
・内密の相談を終えて事務所を去った時間についても、即答は得られない。
(出典:法月綸太郎『生首に聞いてみろ』)
・あなたたちには内密でと念を押された上でようやく聞き出したことなの。
(出典:高橋克彦『春信殺人事件』)
・もちろん、この旅はなんが何でも内密に行われなければなりませんでした。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語2 蛇神の女王』)
類語
・内緒(ないしょ)
意味:表向きにせず、内々にしておくこと。外部には隠しておくこと。また、そういう意向。内密。(出典:デジタル大辞泉)
・秘密(ひみつ)
意味:他人に知られないようにすること。隠して人に見せたり教えたりしないこと。また、そのようなさまやそのような事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・こっそり
意味:人に知られないように、ひそかに物事をするさまを表わす語。そっと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・そっと
意味: 他人に気づかれないように物事をするさま。こっそり。ひそかに。(出典:デジタル大辞泉)
・シークレット
意味:秘密。機密。(出典:デジタル大辞泉)