充足
「人員を充足する」などのように使う「充足」という言葉。
「充足」は、音読みで「じゅうそく」と読みます。
「充足」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「充足」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
充足の意味
「充足」には次の意味があります。
・十分に補い満たすこと。また、満ち足りること。(出典:デジタル大辞泉)
「充足」の「充」は中身がいっぱいつまることやみちることを意味し、「足」は十分にある、足りることを意味するため、「充足」は十分に満ち足りていることを指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その幸福への意志が充足させられた時、彼は死ぬよりほかはなかった。
(出典:マン・パウル・トーマス『幸福への意志』)
・それは、生まれてはじめて感じた魂の充足ともいうべきものであった。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター11b D-ダーク・ロード2』)
・弓子は小さなときから不思議と自己充足したところのある子供だったわ。
(出典:森瑤子『秋の日のヴィオロンのため息の』)
・というのは、意識は如何なる充足原因によって宇宙的に発生したのか。
(出典:戸坂潤『認識論とは何か』)
・それは明るい幸福な充足感ではないが、不幸な気持とは違っている。
(出典:石川達三『充たされた生活』)
類語
・埋める(うめる)
意味:ある場所を、物や人でいっぱいにする。(出典:デジタル大辞泉)
・塞ぐ(ふさぐ)
意味:ふさぐ。閉じる。(出典:デジタル大辞泉)
・充ちる(みちる)
意味:一定の枠、空間や限界を越えそうになるほどいっぱいになる。あふれる。(出典:デジタル大辞泉)
・満たす(みたす)
意味:容器の中いっぱいに入れる。満ちるようにする。(出典:デジタル大辞泉)
・占める(しめる)
意味: 全体の中である割合をもつ。(出典:デジタル大辞泉)