優遇
「優遇処置をとる」などのように使う「優遇」という言葉。
「優遇」は、音読みで「ゆうぐう」と読みます。
「優遇」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「優遇」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
優遇の意味
「優遇」には次の意味があります。
・手厚くもてなすこと。優先的に扱うこと。(出典:デジタル大辞泉)
「優遇」をわかりやすく言うと、相手にたいして態度などを丁寧にして迎い入れたり、優先して対応することです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その優遇の延長線上に、大学の希望学部への入学もあったのではないか。
(出典:米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』)
・こんなわけだからモデルになった者は優遇して逃がさぬようにしたのである。
(出典:高村光太郎『美術学校時代』)
・仲間も私を優遇してくれましたし、尊敬さえも示してくれました。
(出典:メリメ/江口清訳『カルメン』)
・この信長の優遇は、前例のないものとして、人々に強い印象を与えた。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・所属人数の多いクラブが所属人数の少ないクラブに対して優遇されていることは否定しません。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 2 入学編 <下>』)
類語
・厚遇(こうぐう)
意味:手厚くもてなすこと。また、地位や給料などで十分な待遇をすること。優遇。(出典:デジタル大辞泉)
・礼遇(れいぐう)
意味:礼を尽くして厚くもてなすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・接遇(せつぐう)
意味:もてなすこと。接待。応対。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・接待(せったい)
意味:客をもてなすこと。もてなし。(出典:デジタル大辞泉)
・歓待(かんたい)
意味:喜んでもてなすこと。手厚く待遇すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)