傾城
「傾城の美女」などのように使う「傾城」という言葉。
「傾城」は、音読みで「けいせい」と読みます。
「傾城」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傾城」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
傾城の意味
「傾城」には次の意味があります。
・絶世の美女。傾国。(出典:デジタル大辞泉)
「傾城」は中国の漢書(かんじょ)に由来する言葉で「その美しさに夢中になって城が傾くほどの美女」を意味します。
近年では「遊女」という意味で使うこともあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼が万一女だったら、傾城の美女として歴史にその名を轟かせただろう。
(出典:雪乃紗衣『彩雲国物語 2 黄金の約束』)
・あの与一の乱杭歯がどうやって港一の傾城を口説き落としたのかが男共にはふしぎで仕方なかったのである。
(出典:時実新子『言葉をください 新子の川柳エッセイ』)
・「お前ほどの傾城ならば、どこへでも望みの家に嫁げるわ」 傾城とは美人のことだと教えられた。
(出典:和田竜『村上海賊の娘 上巻』)
・うしろに傾城屋の亭主たちも不安そうについて来ているのが見えた。
(出典:山田風太郎『忍者六道銭』)
・それにあの傾城町こそこの堺の花、従って傾城こそは花の中の花。
(出典:山田風太郎『海鳴り忍法帖』)
類語
・美女(びじょ)
意味:容姿の美しい女。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・佳人(かじん)
意味:顔が美しく姿のよい女。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・弁天(べんてん)
意味:美しい女性。(出典:デジタル大辞泉)
・別嬪(べっぴん)
意味:美しい女性。(出典:デジタル大辞泉)
・紅裙(こうくん)
意味:美人。(出典:デジタル大辞泉)