傘下
「大手企業の傘下に入る」などのように使う「傘下」という言葉。
「傘下」は、音読みで「さんか」と読みます。
「傘下」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「傘下」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
傘下の意味
「傘下」には次の意味があります。
・全体を一つの勢力としてまとめる指導的な人物や機関の下で、その統制・支配を受ける立場にあること。翼下。(出典:デジタル大辞泉)
「傘下」をわかりやすく言うと「中心になる人物や集団のもとで、指示にしたがい動く立場になること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そしてかれらはメジャー球団の傘下のマイナーチームからスタートする。
(出典:山際淳司『ニューヨークは笑わない』)
・傘下組織でそのエリアを押さえとる奴を調べ、話をつける。
(出典:垣根涼介『ヒート アイランド』)
・MCAの傘下に入ったユニバーサル映画の成功が、それに拍車をかけた。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・そういえば、日本文化連盟の傘下に工場スポーツ連盟というのがあった。
(出典:和田利夫『昭和文芸院瑣末記』)
・各地の目ぼしい商店をオールデイズの傘下に組みいれるのが仕事だった
(出典:阿部牧郎『ビル街の裸族』)
類語
・翼下(よくか)
意味:勢力の及ぶ範囲内。保護のうち。傘下(さんか)。(出典:デジタル大辞泉)
・支配下(しはいか)
意味:ある人や組織の勢力に服していること。また、その状態。(出典:デジタル大辞泉)
・吸収合併(きゅうしゅうがっぺい)
意味:合併する会社のうちで、一会社だけが存続し、他の会社は存続会社に吸収されて消滅する合併方式。(出典:デジタル大辞泉)
・連合(れんごう)
意味:二つ以上のものが共通の目的のために結び合うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・管内(かんない)
意味:役所などが管轄している区域の内。(出典:精選版 日本国語大辞典)