健脚
「健脚のご老人」などのように使う「健脚」という言葉。
「健脚」は、音読みで「けんきゃく」と読みます。
「健脚」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「健脚」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
健脚の意味
「健脚」には次の意味があります。
・足の力が強く、よく歩けること。また、そのさまや、その足。(出典:デジタル大辞泉)
「健脚」という言葉をわかりやすく言うと、「足が健康で丈夫なこと」または「健康で丈夫な足」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・徒歩ではよほどの健脚でも五日か六日はかかる。
(出典:五味川純平『虚構の大義 ─関東軍私記─』)
・この老紳士がこれほどの健脚を秘めていたとは思いもよらぬことだった。
(出典:E・R・バローズ『創元版/ペルシダー・シリーズ(全7巻) 1 地底の世界ペルシダー』)
・それから登りで音をあげた人物とは思えないほどの健脚ぶりを示した。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・健脚でこの街道を奔走したころの父の筋肉はどこへ行ったかというようになった。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・大部分は健脚にものを言わせて怖るべきスピードで歩いたが、馬に乗った事もあった。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(三)』)
類語
・鉄脚(てっきゃく)
意味:長途に堪えられる丈夫な足。(出典:デジタル大辞泉)
・駿足(しゅんそく)
意味:足の速いこと。また、その人。(出典:デジタル大辞泉)
・力走(りきそう)
意味:力いっぱい走ること。(出典:デジタル大辞泉)
・疾走(しっそう)
意味:非常に速く走ること。(出典:デジタル大辞泉)
・健歩(けんぽ)
意味:達者に歩くこと。健脚。(出典:デジタル大辞泉)