偏り
「偏りがある」などのように使う「かたより」という言葉。
「偏り」は、訓読みで「かたより」と読みます。
「偏り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「偏り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
偏りの意味
「偏り」には次の意味があります。
・かたよること。(出典:デジタル大辞泉)
「かたよること」とは、「正しい状態からずれて、不公平になったり、不均衡になったりすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・料金が料金だけに、客層にかなり偏りがあるようにも思える。
(出典:原田宗典『27』)
・適度にひとと交わるのがいいのです、どちらかに多く偏りすぎないでね。
(出典:オースティン/ハーディング祥子訳『エマ(下)』)
・分野に偏りがあるのは、ここの主の専攻に関係があるのかもしれない。
(出典:鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第13巻』)
・組によって力の偏りが出ないようにされている。
(出典:乙一『死にぞこないの青』)
・もう偶然や単なる偏りでは片付けられない有意差というものだ。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)
類語
・バイアス
意味:先入観。偏見。また、物事の傾向の偏り。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不均衡(ふきんこう)
意味:つりあいが保たれていないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・アンバランス
意味:つりあいの取れないこと。また、そのさま。不均衡。(出典:デジタル大辞泉)
・不公平(ふこうへい)
意味:公平でないこと。片寄りがあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・僻する(へきする)
意味:一方にかたよる。偏する。(出典:デジタル大辞泉)