偉丈夫
「背の高い偉丈夫」などのように使う「偉丈夫」という言葉。
「偉丈夫」は、音読みで「いじょうぶ」と読みます。
「偉丈夫」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「偉丈夫」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
偉丈夫の意味
「偉丈夫」には次の意味があります。
・からだが大きくてたくましい男。また、人格のすぐれている男。(出典:デジタル大辞泉)
「偉丈夫」をわかりやすく言うと「立派な男」という意味になります。
ここでいう「立派」とは体格だけでなく内面を表す場合もあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・剣術で鍛え上げた立派な体を持ち、面構えはあくまで剛直な、偉丈夫のふうがありました。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)
・おかげで中将は、なるほど恰幅もよく、光沢のある堂々たる偉丈夫でした。
(出典:城山三郎『逃亡者』)
・飛丸に劣らぬほどの偉丈夫で、小姓らしい二人の供を従えている。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(上)』)
・兼は上の空で受けこたえして、目は前方を往く偉丈夫の夫の頼もしい後ろ姿をじっと見ていた。
(出典:五味康祐『いろ暦四十八手』)
・暗闇を利用して、異様に目立つこの偉丈夫を人目にさらさずに連れてきたのだが、単に騒ぎを避けるためにそうしたのではなかった。
(出典:小川一水『時砂の王』)
類語
・精悍(せいかん)
意味:顔つきや態度に勇ましく鋭い気性が現れていること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・精強(せいきょう)
意味:とびぬけて強いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・剛健(ごうけん)
意味:男性的で、心身が強くたくましいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・逞しい(たくましい)
意味:からだが頑丈で、いかにも強そうに見える。(出典:デジタル大辞泉)
・猛々しい(たけだけしい)
意味:勇ましくて強そうである。(出典:デジタル大辞泉)