便覧
「便覧を参照する」などのように使う「便覧」という言葉。
「便覧」は、音読みで「びんらん」や「べんらん」と読みます。
「便覧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「便覧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
便覧の意味
「便覧」には次の意味があります。
・物事の内容を知るのに便利で調べやすいように編集した本。多くは小型版。ハンドブック。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「便覧」とは「ある領域の知識をまとめて、分かりやすく解説した本」のことを言います。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五、六分もさがしたが、便覧・必携の類はどうしても見つからなかった。
(出典:トーマス・ストラットン/小倉多加志訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第12巻 消えた怪飛行船』)
・詳細な図面と設計便覧がなくてはシステムの全貌を把握することは不可能だった。
(出典:ホーガン『ガニメデの優しい巨人』)
・受信者は、信号便覧を参照して、その伝達内容を知るという寸法だ。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 18 外伝3/暗黒星雲突破!』)
・しかし、グロッスの便覧はドイツ語で書いてあるんだぜ。
(出典:ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』)
・私が思いだしたことを手短かに話すと、ベネットは本棚から動物学便覧をとりおろした。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 這う男』)
類語
・必携(ひっけい)
意味:便利な案内書。手引書。ハンドブック。(出典:デジタル大辞泉)
・要覧(ようらん)
意味:統計図表などを使って、要点をまとめ、見やすくした文書。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・撮要(さつよう)
意味:要点だけを取りあげること。また、それをまとめて書いたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・宝典(ほうてん)
意味:実際に役立つ知識を集めた書物。(出典:デジタル大辞泉)
・実用書(じつようしょ)
意味:日常生活で役立つための技能・知識・情報などを主とした本。(出典:デジタル大辞泉)