侵犯
「領空侵犯」などのように使う「侵犯」という言葉。
「侵犯」は、音読みで「しんぱん」と読みます。
「侵犯」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「侵犯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
侵犯の意味
「侵犯」には次の意味があります。
・他国の領土、権利などをおかすこと。権限を越えて、他の領分に立ち入ること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
自国の領土や自分の権利を越えて、不当に他国（他者）の領分に入り込むことを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この手の道行きで獣に襲われるのは、大抵が彼らの領地を侵犯した時だ。
（出典：奈須きのこ『Fate／stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』）
・これも文字通りに解釈すれば申すまでもなく大学の自治への侵犯である。
（出典：坂口謹一郎『古酒新酒』）
・まだ小競り合いの段階ですでに堂々と国境侵犯行為を日本軍は行っている。
（出典：半藤一利『ノモンハンの夏』）
・それは、今のような法の侵犯者でなく法の守護者だったときには感じたことのないものだった。
（出典：ドイル・アーサー・コナン『チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートン』）
・もしそれ以上近づいた場合、領土を侵犯する意図ありとして攻撃を開始する、と返事が来た。
（出典：時雨沢恵一『キノの旅 第7巻』）
類語
・侵害（しんがい）
意味：他人の権利や利益を侵し損害を与えること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・蹂躙（じゅうりん）
意味：ふみにじること。暴力・強権などをもって他を侵害すること。（出典：デジタル大辞泉）
・侵入（しんにゅう）
意味：他の領分に、不法に押し入ること。無理にはいりこむこと。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・介入（かいにゅう）
意味：当事者以外の者が入り込むこと。争いやもめごとなどの間に入って干渉すること。（出典：デジタル大辞泉）
・侵略（しんりゃく）
意味：他国に攻め入って土地や財物を奪い取ること。武力によって、他国の主権を侵害すること。（出典：デジタル大辞泉）
