使いこなす
「器用に使いこなす」などのように使う「使いこなす」という言葉。
「使いこなす」は、読みで「つかいこなす」と読みます。
「使いこなす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「使いこなす」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
使いこなすの意味
「使いこなす」には次の意味があります。
・その物の持つ性能・価値などが十分発揮されるように、うまく使う。たくみに運用する。また、思いのままに使う。(出典:精選版 日本国語大辞典)
処理する意味の「こなす」から、「使いこなす」に変わると、自主的に操る・駆使する意味合いが強まります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・教授は教卓を離れて自分でメスやピンセットを使いこなすようになった。
(出典:水上茂樹 『偉大な医師たち』)
・この自由をいかに使いこなすかは諸君の権利であると同時に大なる責任である。
(出典:夏目漱石 『野分』)
・そのうちに言葉を覚えても、しかし子供はそれを充分に使いこなすことが出来ない。
(出典:福永武彦 『第五随筆集 書物の心』)
・ほかの人間には、使いこなすどころか、起動することさえできないのさ。
(出典:麻生俊平 『ザンヤルマの剣士』)
・人は、決して尻っ尾で武器を使いこなしたりはしないからだ。
(出典:山田正紀 『宝石泥棒』)
・でも、だんだんに使いこなして行くと、次第に音から湿り気が抜けて来る。
(出典:半村良 『炎の陰画』)
・雲を得さえすればというのは、彼を使いこなす人物があれば、という意味なのだ。
(出典:陳舜臣 『秘本三国志 4 (四)』)
・むしろそのハードの能力を最大限に使いこなすソフトの開発が求められている。
(出典:山本弘 『神は沈黙せず』)