伝授
「秘儀を伝授する」などのように使う「伝授」という言葉。
「伝授」は、音読みで「でんじゅ」と読みます。
「伝授」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「伝授」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
伝授の意味
「伝授」には次の意味があります。
・教え伝えること。特に、学問・技芸・武芸の奥義・秘伝を、師が弟子に教え授けること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
伝え授けることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なにかに憑かれたように、己の持ち得るすべての技術を桜木に伝授した。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・日本の学者というと、なぜこのように人に伝授の仕方が拙いのだろう。
(出典:海野十三『海野十三敗戦日記』)
・どこかに私の気持ちを解説し、解決法を伝授してくれるものはないかと思った。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 3 いばらの森』)
・もっともこうした口承は必ずしも子孫に伝授されるとはかぎりません。
(出典:和田はつ子『薬師』)
・人一倍世間知らずな女から恋愛を伝授されたということは幸福だった。
(出典:スタンダール『赤と黒』)
類語
・教授(きょうじゅ)
意味:学問や技芸などを継続的、組織的に教え授けること。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・示す(しめす)
意味:相手によくわかるように、出して見せたり、自分で何かをして見せたりする。(出典:デジタル大辞泉)
・教学(きょうがく)
意味:教育と学問。教え学ばせること。教えを受け学ぶこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・授業(じゅぎょう)
意味:学問、技芸などを教え授けること。学校などで教材教具を用いて、計画的に指導すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・口伝(くでん)
意味:言葉で伝えること。口づたえに伝授すること。特に、師が弟子に奥義などの秘密を口づたえに授けること。秘伝を直接伝授すること。口訣(くけつ)。口授。くちづたえ。(出典:精選版 日本国語大辞典)