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伊呂波(いろは)とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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伊呂波(いろは)

「いろは仮名」などのように使う「伊呂波(いろは)」という言葉。

「伊呂波」は、音読みで「いろは」と読みます。

「伊呂波(いろは)」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「伊呂波(いろは)」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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伊呂波(いろは)の意味

「伊呂波(いろは)」には次の二つの意味があります。

1 仮名文字のこと。
2 《1は手習いの最初に習うものであるところから》物事、特にけいこ事の初歩。入門。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

伊呂波(いろは)の意味①「仮名文字」

「伊呂波(いろは)」の一つ目の意味は「仮名文字」です。

五十音に対して、いろは仮名の存在は、日本人ならよく知られていますよね。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

いろはをおぼえただけで、いつの間にか寺子屋がよいを止めてしまった。
(出典:柴田錬三郎 『(柴錬立川文庫5) 日本男子物語』)

・そは兎まれ角まれ、小児の年の初に用ゐて遊ぶ骨牌子かるたに記されたる伊呂波短歌などいふも、東京のと西京のとは、いたく異なりて、其の同じきものは四十八枚中わづかに二三枚に過ぎざるぞおもしろき。
(出典:幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』)

・これらの音は「いろは」四十七文字では代表せられていないのであります。
(出典:橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』)

・おまえのように『いろは』も満足に言えないものが、学校へ行って、何を勉強するのさ。
(出典:山本有三 『路傍の石』)

・警察に転任して来た警部とかの娘で、まだ小学校へもあがらぬのに、いろはも数学もよく覚えていた。
(出典:田山花袋 『田舎教師』)

伊呂波(いろは)の意味②「入門」

「伊呂波(いろは)」の二つ目の意味は「入門」です。

初めのドキドキ・ワクワク感は、入門時の独特の感覚ですね。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・ところが、きみはそんなことで森のいろはぐらいはわかってるつもりなんだね。
(出典:トルストイ /木村浩訳 『アンナ・カレーニナ』)

・戦のいろはも知らないにも、ほどがあったからである。
(出典:茶屋二郎 『遠く永い夢(下)関ヶ原 戦勢逆転の真実』)

・これは、小説作法のいろはなどと言って片附けられるような事柄ではあるまい。
(出典:小林秀雄 『考えるヒント』)

・恋のいろはを教えてくれたでしょうね。
(出典:ゲーテ/ 森鴎外訳 『ファウスト(下)』)

・ルコックのやつ、捜査技術のいろはも知らないくせに、まったく手に負えぬ男だ。
(出典:ガボリオ /松村喜雄訳 『ルコック探偵(上)』)

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