企図
「盗塁を企図する」などのように使う「企図」という言葉。
「企図」は、音読みで「きと」と読みます。
「企図」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「企図」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
企図の意味
「企図」には次の意味があります。
・くわだてること。また、くわだて。もくろみ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「企図」をわかりやすく言うと「ある計画をたてたり実行したりすること」という意味です。
たてた計画のことを「企図」ということもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・お江の方が企図した縁談を台無しにしておいて、吐ける言葉ではない。
(出典:冲方丁『光圀伝』)
・つづいて軍司令官室で、次長に対して状況と軍の企図についての説明が行われた。
(出典:五味川純平『ノモンハン(下)』)
・君の心の中にはさきほどから恐ろしい企図が目ざめていたのだ。
(出典:有島武郎『生まれいずる悩み』)
・そんな女性がどうして計画的殺人を企図しなくてはならないのだろう。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK3』)
・そしてそんな子があるなら、いよいよ以てこの企図をぶちこわさねばならぬと考えた。
(出典:山田風太郎『伊賀の聴恋器』)
類語
・意図(いと)
意味:ある目的をもって、何か事をしよう、実現しようとすること。また、その目的、ねらい。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・企む(たくらむ)
意味:くわだてる。よくないことを計画する。もくろむ。(出典:デジタル大辞泉)
・謀る(たばかる)
意味:計画・方法などを思いめぐらす。工夫する。(出典:デジタル大辞泉)
・目論見(もくろみ)
意味:もくろむこと。また、その内容。計画。企て。(出典:デジタル大辞泉)
・計画(けいかく)
意味:とを行なうため、まえもってその方法などを考えること。もくろみ。くわだて。はからい。企画。経画。(出典:精選版 日本国語大辞典)