付与
「権限を付与する」などのように使う「付与」という言葉。
「付与」は、音読みで「ふよ」と読みます。
「付与」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「付与」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
付与の意味
「付与」には次の意味があります。
・さずけ与えること。(出典:デジタル大辞泉)
「付与」とは、権限や財産、権利などを授け与えることを意味します。
同音語の「賦与」には「分け与える」という意味があり、「付与」とは意味が少し異なります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もちろん、彼の弟は特定の意味を付与された一つの表象でしかないのだ。
(出典:小野不由美『屍鬼(上)』)
・驚いたことに、その記載の上にさらに詳細な記載が付与されている。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(上)』)
・国民としてのあらゆる権利義務を付与されているのである。
(出典:喜田貞吉『特殊部落ということについて』)
・その呼び名からか、どうも、女性的性格を付与されることが多いようです。
(出典:川又千秋『一発!』)
・さらに別の性質が自分に付与されたかのように思えた。
(出典:ジョイス/飯島淳秀訳『若き日の芸術家の肖像』)
類語
・所与(しょよ)
意味:与えられること。(出典:大辞林 第三版)
・授与(じゅよ)
意味:物をさずけ与えること。(出典:大辞林 第三版)
・賦与(ふよ)
意味:わりあててさずけること。(出典:大辞林 第三版)
・天与(てんよ)
意味:天から与えられたもの。(出典:大辞林 第三版)
・賜与(しよ)
意味:身分の高い者が目下の者に金品を与えること。(出典:デジタル大辞泉)