仕事納め
「今日で仕事納めだ」などのように使う「仕事納め」という言葉。
「仕事納め」は、「しごとおさめ」と読みます。
「仕事納め」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「仕事納め」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
仕事納めの意味
「仕事納め」には次の意味があります。
・年末に、その年の業務を終えること。また、その日。(出典:デジタル大辞泉)
言い換えると、1年間の締めくくりとして、その年の業務をすべて終えること、または終えるその日のことです。
似た言葉に「御用納め」がありますが、こちらは同じ意味で官公庁など公務に対して使われる言葉ですので、一般には「仕事納め」と言います。
「仕事納め」をいつにするかは、企業ごとに決められますが、官公庁では12月29日~1月3日までを休日とするよう法律で決まっていることから、一般企業でもそれにならって12月28日を「仕事納め」とする企業が多いです。
年末も忙しい業種などは、29日や30日を「仕事納め」とする場合もあります。
また、年末の「仕事納め」とは別に、退職をする方などが自身の業務を終えるのに、この言葉を使用する場合もあります。
和歌では、冬の季語として扱われます。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・生徒の前では口にしないが、教師たちも学校が終われば仕事納めの忘年会である。
(出典:神野オキナ『あそびにいくヨ!第6巻』)
・一応、仕事納めの時に形だけの片付けはしたのだが、たちまちこの有り様である。
(出典:北村薫『覆面作家の愛の歌』)
・銀行なども今年は早々に仕事納めを終えている。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・これで仕事納めにしようと思った。
(出典:浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』)
・あの日、去年の年末、仕事納めで見たのが母の最後の姿だった。
(出典:柴田曜子『尾崎豊 夢のかたち』)
・地下には、毎年、仕事納めの大掃除おおそうじの日にゴミを運んで行く。
(出典:赤川次郎『世界は破滅を待っている』)
・宮本と中山は、仕事納めを控え雑然としているビクター横浜工場でVHSの試作品を見せてもらった。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・だがその前に、今日限りとなった家老職上席としての仕事納め、指図納めに果さねばならぬ事がいくつかある。
(出典:池宮彰一郎『四十七人の刺客(上)』)