人事不省
「人事不省に陥る」などのように使う「人事不省」という言葉。
「人事不省」は、音読みで「じんじふせい」と読みます。
「人事不省」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「人事不省」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
人事不省の意味
「人事不省」には次の意味があります。
・ 昏睡状態に陥り、意識不明になること。(出典:四字熟語を知る辞典)
気絶をして知覚を失う場合にも使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・急速に人事不省に陥って行くばかりで、意識が回復することもなかった。
(出典:シャーロット・ブロンテ/大井浩二訳『ジェイン・エア(上)』)
・けれども人事不省に落ちているらしい女性は眼を開く事が出来なかった。
(出典:松永延造『職工と微笑』)
・並の人間ならひと呼吸で人事不省に陥ってしまう。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター10 エイリアン魔神国 上』)
・数時間前から感じていた人事不省の状態に圧倒されてしまったのだった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・彼は、人事不省で倒れていたとき、誰かに懐中時計を盗まれたそうである。
(出典:レマルク/蕗沢忠枝訳『西部戦線異状なし』)
類語
・気絶(きぜつ)
意味:一時的に意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)
・無意識(むいしき)
意味:意識がないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・昏睡(こんすい)
意味:前後も知らず深く眠り込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・気を失う(きをうしなう)
意味:意識を失う。(出典:デジタル大辞泉)
・喪心(そうしん)
意味:意識を失うこと。(出典:デジタル大辞泉)