互換
「上と下を互換する」などのように使う「互換」という言葉。
「互換」は、音読みで「ごかん」と読みます。
「互換」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「互換」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
互換の意味
「互換」には次の意味があります。
・たがいに交換すること。取りかえること。また、それが可能なもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
互いに取り替えが効くことを「互換性がある」と言います。ITの分野で「プログラムに互換性がある」などのように用いられます。
数学の分野では、順列の中の二個のものの位置を入れ換える操作を「互換」と言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・西はその場で、互換ベーシックの開発の経緯に関して浜田に説明を求めた。
(出典:富田倫生『パソコン創世記』)
・幸之助の前には互換性のない二台のビデオが並べられている。
(出典:佐藤正明『陽はまた昇る 映像メディアの世紀』)
・ワールドカーというのは複数の国で互換可能な部品を生産して組み立てる車である。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
・本当に互換で特許関係の問題もないのなら、値段によってはこっちでいく手もある。
(出典:富田倫生『青空のリスタート』)
・どういうことかというと、ビデオディスク・プレーヤーも二方式で互換性のないまま市場に存在しているからだ。
(出典:砂川しげひさ『コテン氏の音楽帖』)
類語
・交換(こうかん)
意味:取りかえること。また、互いにやり取りすること。(出典:デジタル大辞泉)
・取替え(とりかえ)
意味:他のものと替えること。交換。(出典:デジタル大辞泉)
・コンパチブル(compatible)
意味:二つ以上の異なった使い方ができること。互換性のあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・置換(ちかん)
意味:今までのものと別なものを置くこと。置き換えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・コンバート(convert)
意味:一般に、転換すること。変換すること。特に、コンピュータで、データやプログラムを形態の異なるものに変換すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)