世間話
「世間話をするのが好きだ」などのように使う「世間話」という言葉。
「世間話」は、訓読みで「せけんばなし」と読みます。
「世間話」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「世間話」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
世間話の意味
「世間話」には次の意味があります。
・あたりさわりのない、世の中の一般的な話。気のおけない雑談。(出典:デジタル大辞泉)
「世間話」をわかりやすく言うと「世の中で起きていることに関する話」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・後の二人は年齢分落ち着いてはいるが、世間話ができる雰囲気でもない。
(出典:福井晴敏『川の深さは』)
・慣れたとはいっても、やっぱり初対面で世間話をするには無理があった。
(出典:家田荘子『極道の妻たち』)
・たぶん誰かと世間話をするような気分でもないのだろうと彼女は推測した。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・母親とこのような世間話をするために、自分はやってきたのではない。
(出典:貫井徳郎『天使の屍』)
・表面的に世間話で他人と笑顔をかわしても、決して魂の交歓はないのだ。
(出典:乙一『GOTH -リストカット事件』)
類語
・無駄話(むだばなし)
意味:役に立たないおしゃべり。雑談。(出典:デジタル大辞泉)
・雑談(ざつだん)
意味:さまざまの話をすること。また、その話。とりとめのない話。世間話。よもやま話。ぞうだん。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・四方山話(よもやまばなし)
意味:いろいろな話題の話。世間話。(出典:デジタル大辞泉)
・歓談(かんだん)
意味:静かに物語ること。また、気ままにのんびり話をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・井戸端会議(いどばたかいぎ)
意味:井戸端などで、近所の女たちが水くみや洗濯などをしながら、人のうわさや世間話をすることをからかっていった語。転じて、主婦たちが家事の合間に集まってするおしゃべり。(出典:デジタル大辞泉)