世話人
「世話人を務める」などのように使う「世話人」という言葉。
「世話人」は、音読みで「せわにん」と読みます。
「世話人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「世話人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
世話人の意味
「世話人」には次の意味があります。
・団体や会合などの中心となって組織・運営にたずさわり、事務上の処理をする人。(出典:デジタル大辞泉)
「世話人」は、団体や会合の幹事役、結婚の仲介役などイベントや組織の運営の中心人物を指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・人も我もぼんやりしている処へ、世話人らしい男が来て、舟へ案内した。
(出典:森鴎外『百物語』)
・女の世話人が側に行ってね、あのここはお子様の席ですって云ってるの。
(出典:佐野洋子『神も仏もありませぬ』)
・世話人がいるとか居ないとかいうので、お光はしばらくそこに待たされた。
(出典:岡本綺堂『籠釣瓶』)
・その上わたしが世話人になったのだから、これはもう大舟に乗った気でいていいですよ。
(出典:筒井康隆『大いなる助走』)
・しばらくして世話人が私の浴室のしたくができたと言いに来た。
(出典:イネス/池央耿訳『怒りの山』)
類語
・幹事(かんじ)
意味:業務を中心となって担当する役。(出典:デジタル大辞泉)
・世話役(せわやく)
意味:団体や会合などの中心となって組織・運営にたずさわり、事務上の処理をする人。(出典:デジタル大辞泉)
・相談役(そうだんやく)
意味:相談相手になる人。(出典:デジタル大辞泉)
・顧問(こもん)
意味:相談や諮問を受ける役職。また、その人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・重役(じゅうやく)
意味:責任の重い役目・役職。(出典:デジタル大辞泉)