不満
「不満を抱く」などのように使う「不満」という言葉。
「不満」は、音読みで「ふまん」と読みます。
「不満」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不満」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
不満の意味
「不満」には次の意味があります。
・もの足りなく、満足しないこと。また、そのさまやそう思う気持ち。不満足。(出典:デジタル大辞泉)
漢字の通り「満足しないこと」を意味する二字熟語です。
英語では「フラストレーション(frustration)」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・世の中をみればみるほど世の中に対して不満が大きくなってゆきます。
(出典:オースティン/伊吹知勢訳『高慢と偏見(上)』)
・息子が生まれてからは、今までになく不満の色を見せてきた。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)
・つい先だって社会不満にかけては老舗の暴走族たちと会う機会があった。
(出典:つかこうへい『傷つくことだけ上手になって』)
・木の種類が分からないのがどうも不満らしく、彼はまだ顔をしかめている。
(出典:エディングス『ベルガリアード物語3 竜神の高僧』)
・そういうことに身命を賭するのもあながち不満な人生だとは思われない。
(出典:坂口安吾『女剣士』)
・倫理学的常識は必ず反発と不満とを禁じ得ないだろう。
(出典:戸坂潤『道徳の観念』)
・一生のあいだ私はこれ以上不満な仕事をしたことはなかった。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(下)』)
・電源の問題をクリアーしたとしても不満の種はいくらでもある。
(出典:富田倫生『パソコン創世記』)