不束者
「不束者ですがお願いします」などのように使う「不束者」という言葉。
「不束者」は、音読みで「ふつつかもの」と読みます。
「不束者」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不束者」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不束者の意味
不束者は次の意味があります。
・気のきかない人。行きとどかない者。(出典:デジタル大辞泉)
簡単にいうと未熟者です。結婚式や挨拶で使われるイメージですが、ビジネスの場面でもよく用いられます。不束者は平安時代から使われている言葉のようで、紫式部の源氏物語では不束として登場しています。平安時代の不束は「不格好で荒っぽい人」という意味で使用されていました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・「不束者ふつつかものでございますが」 本気とも冗談ともつかぬようにそう言ってから、岸と向き合った椅子に浅く腰をおろした。
(出典:半村良『魔女街』)
・不束者ふつつかもののすることをかねてから他人事ならず見守っていた、 親のまた親、どもでございます。
(出典:矢川澄子『兎とよばれた女』)
・不束者ふつつかものだが、おひとを見込んでの相談がある。
(出典:宮本百合子『聟』)
・伴左衞 いや、それは拙者の妹で千代と申す不束者、お見識り置きをねがひます。
(出典:岡本綺堂『正雪の二代目』)
・もしも着席しそこなった者がいたとしても、ジントにもその不束者にもできることはなにもないのだが。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 4 軋む時空』)
類語
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