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不易流行とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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不易流行

「不易流行をふまえる」などのように使う「不易流行」という言葉。

「不易流行」は、音読みで「ふえきりゅうこう」と読みます。

「不易流行」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「不易流行」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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不易流行の意味

「不易流行」には次の意味があります。

松尾芭蕉の俳諧(はいかい)の理念。伝統を踏まえつつ、一方では新しいものを取り入れることが大切だとする説。(出典:四字熟語を知る辞典)

「不易」は時代を超えて変わらないもの、「流行」は時代に応じて変化してゆくものを意味します。
両者は本質的に対立するのではなく、新しさを求めればその本質には不変なものがあるという、江戸時代の詩人・松尾芭蕉が説いた考え方です。
より簡単に言うと、変わらないものを基本にしつつも、状況に応じて柔軟に変えていくべきところは変えるべきであり、どちらも大切である、ということです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・芭蕉が説いたと云はるゝ不易流行の原理は實はあらゆる藝術に通ずるものであらうと思はれる。
(出典:寺田寅彦『天文と俳句』)

・芭蕉のいう「不易流行」流れ動くものの中に変わらざるものがあるという考えかたはここにあるかと思われる。
(出典:中井正一『美学入門』)

・詩人は不易流行でなければいけない。
(出典:萩原朔太郎『詩の原理』)

・自分の近ごろ学んだ芭蕉のいわゆる「不易流行」の説には、おのずからこれに相通ずるものがある。
(出典:寺田寅彦『柿の種』)

・観念的・因襲的風流を排し、作意の露骨な風流ぶった作風を斥けて、物に即して新しい詩情の発掘に努めることが、不易流行の流行に当たる。
(出典:井本農一『芭蕉=その人生と芸術』)

類語

常盤(ときわ)
意味:永久に変わらないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

千古不易(せんこふえき)
意味:長年にわたって変わらないこと。永遠に変わらないこと。(出典:四字熟語を知る辞典)

万代不易(ばんだいふえき)
意味:永遠に変わらないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

万世不易(ばんせふえき)
意味:永久に変わらないこと。万歳不易(ばんぜいふえき)。(出典:精選版 日本国語大辞典)

温故知新(おんこちしん)
意味:古いこと、昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見つけ出すこと。(出典:四字熟語を知る辞典)

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