不明瞭
「不明瞭な基準」などのように使う「不明瞭」という言葉。
「不明瞭」は、音読みで「ふめいりょう」と読みます。
「不明瞭」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不明瞭」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不明瞭の意味
「不明瞭」には次の意味があります。
・はっきりと見えないこと。明らかでないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「不明瞭」をわかりやすく言うと、ある物事についてあいまいなことで、考え方などがはっきりしない様子をあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・警察の報告も何とも不明瞭だし、戦戦恐恐とした半月を送ったのだろう。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・やがて、その響きは、さらに不明瞭になって、すっかり聞えなくなった。
(出典:ガードナー/中田耕治訳『幸運の脚』)
・自分の不明瞭な感情をどのように表現していいかわからないのだ。
(出典:花村萬月『幸荘物語』)
・採点の基準が不明瞭であるといえば、これまた確かにその通りではある。
(出典:糸井重里『糸井重里の萬流コピー塾』)
・意識も不明瞭なまま、それから一週間の余も呼吸を続けていた。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (下)』)
類語
・不明(ふめい)
意味:あきらかでないこと。はっきりしないこと。よくわからないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不鮮明(ふせんめい)
意味:鮮明でないさま。はっきりしないさま。あきらかでないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・不透明(ふとうめい)
意味:事の成り行きや実状などが、はっきり示されないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不確か(ふたしか)
意味:確かではないさま。あやふや。不確実。(出典:デジタル大辞泉)
・朧気(おぼろげ)
意味:物事がはっきりしないさま。ぼうっとしているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)