不手際
「不手際をみとめる」などのように使う「不手際」という言葉。
「不手際」は「不」を音読み、「手際」を訓読みで「ふてぎわ」と読みます。
「不手際」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「不手際」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
不手際の意味
「不手際」には次の意味があります。
・手ぎわが悪いこと。物事の処置のしかたや結果がよくないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
わかりやすく言うと「やり方が悪かったり、できが悪かったりすること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・君たちの不手際で我々の人生が大きく変わったことには変わりない。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 1』)
・建物の周りに誰もいないと云う驚くべき不手際が何と三十分近く続いたのである。
(出典:京極夏彦『魍魎の匣』)
・接待係の不手際は今後のビジネスに影響してくるので、気が抜けない。
(出典:森村誠一『棟居刑事の情熱』)
・不手際の連続が、アルスラーンらにとっては幸運となったわけである。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記2』)
・野党は奇病の対応の不手際を政争の具に時期選挙を有利に運ぶでしょう。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 7 皆殺し編』)
類語
・不首尾(ふしゅび)
意味:最後がうまくいかないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不始末(ふしまつ)
意味:人に迷惑がかかるような不都合な行いをすること。また、その行いや、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無器用(ぶきよう)
意味:器用でないこと。わざの拙いこと。手ぎわの悪いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・手落ち(ておち)
意味:手続きや仕事の上で不足や欠点があること。また、そのような箇所。てぬかり。(出典:デジタル大辞泉)
・手違い(てちがい)
意味:手順を間違えること。また、手配などを誤ること。(出典:デジタル大辞泉)