三々五々
「三々五々解散していった」などのように使う「三々五々」という言葉。
「三々五々」は、音読みで「さんさんごご」と読みます。
「三々五々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「三々五々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
三々五々の意味
「三々五々」には次の意味があります。
・三人、五人というような小人数のまとまりになって、それぞれ行動するさま。(出典:デジタル大辞泉)
「三々五々」という言葉をわかりやすく言うと、「少人数の人間があちこちから」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・朝のさびしい顔をした軍団が夜になると三々五々解体してもどってくる。
(出典:開高健『ずばり東京』)
・彼らは今日一日の残りの仕事をこなすために三々五々散らばっていった。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料II (電撃文庫)』)
・三々五々集まって葡萄酒を飲みながら踊りを見物している男たちがいる。
(出典:アン・マキャフリイ『パーンの竜騎士シリーズ(全16巻) 5 竜の歌い手』)
・眠りからやっと覚めた市民たちが三々五々姿をあらわしたところだった。
(出典:A・バートラム・チャンドラー『銀河辺境シリーズ(全25巻) 7 傷ついた栄光』)
・木や岩の影から三々五々姿を現したのは、女や子供、老人たちだった。
(出典:鈴木光司『ループ』)
類語
・あちこち
意味:いろいろの場所や方向をさす。あちらこちら。あっちこっち。(出典:デジタル大辞泉)
・そこかしこ
意味:あちこち。方々。(出典:デジタル大辞泉)
・ばらばら
意味:大勢の人がまとまりなく動くさま。(出典:デジタル大辞泉)
・諸所(しょしょ)
意味:いろいろな場所。あちこち。方々。(出典:デジタル大辞泉)
・離れ離れ(はなればなれ)
意味:互いに離れた状態になること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)