万人
「万人に慕われる」などのように使う「万人」という言葉。
「万人」は、音読みで「ばんにん」と読みます。
「万人」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「万人」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
万人の意味
「万人」には次の意味があります。
・すべての人。多くの人。ばんじん。(出典:デジタル大辞泉)
「万人」という言葉は必ずしも数でいう〇〇万人というわけではありません。
「広く多くの人」という意味となります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・万人にたいする憐れみと親切とで心がいっぱいになってる気がしていた。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・何故なれば最高の幸福を経験せんとする事は万人の欲求であるからである。
(出典:ケイ・エレン『恋愛と道徳』)
・万人、人類のすべてが最後に救われるのが宗教の大眼目だと思うんです。
(出典:深瀬基寛『悦しき知識』)
・心の中に空想の翼を羽ばたかせることは、万人に与えられた自由である。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
・しっかりした後嗣を早く決めなければならないことは万人が認めていた。
(出典:南條範夫『山岡鉄舟(一)』)
類語
・皆(みな)
意味:そこにいる人すべて。全員。また、あるもの全部。多くの人々に呼びかける語としても用いられる。みんな。(出典:デジタル大辞泉)
・誰しも(だれしも)
意味:「だれも」を強めた言い方。だれでも。だれだって。(出典:デジタル大辞泉)
・会衆(かいしゅう)
意味:数寄り集まった人々。参集した大勢の人々。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・老若男女(ろうにゃくなんにょ)
意味:老人も若者も、男も女も含む、あらゆる人々。(出典:デジタル大辞泉)
・全員(ぜんいん)
意味:その団体などに属するすべての人員。総員。(出典:デジタル大辞泉)