丁丁発止
「丁丁発止のやりとり」などのように使う「丁丁発止」という言葉。
「丁丁発止」は、音読みで「ちょうちょうはっし」と読みます。
「丁丁発止」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「丁丁発止」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
丁丁発止の意味
「丁丁発止」には次の意味があります。
・激しい音をたてて、互いに打ち合う様子を表す語。また、激しく議論をたたかわしあう様子を表す語。(出典:四字熟語を知る辞典)
「丁丁発止」は「 丁丁 」と「発止」それぞれがもつ「擬音」が語源となっています。「 丁丁 」は、モノを激しく打ち続ける時の音を表しており、 「 発止 」は硬いもの同士が打ち合う時の音を表しています。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・口を刀のかわりにして、丁丁発止とわたりあう事もあるのだ、などとわかったのは、何年も経ってからのことだった。
(出典:黒柳徹子『トットチャンネル』)
・旅行中注文した品物がまだ届かないとかホテルに忘れ物をしたという旅行関係や、ビジネス商談も多く、久しく商談の現場から離れている私には、一方的に話す講演会の通訳より、丁丁発止のコミュニケーションの手助けをする実感が強く、新鮮な気持ちになる。
(出典:田丸公美子『パーネ・アモーレ イタリア語通訳奮闘記』)
・トット達は、それぞれ、長いセリフがあり、丁丁発止と受け渡し、若者らしく笑ったりしながら、最後のほうになった。
(出典:黒柳徹子『トットチャンネル』)
・ジャンリュック三世は当時まだ一四歳だったが、祖父と同じくらいの歳の各国王を相手に丁丁発止の大立ち回りを演じて、独力で同盟を成立させた。
(出典:河出智紀『まずは一報ポプラパレスより 1』)
・刀を把って斬り合うときは、丁丁発止と打ち合うものではない。
(出典:峰隆一郎『人斬り弥介』)
類語
・侃侃諤諤(かんかんがくがく)
意味:正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。(出典:デジタル大辞泉)
・舌戦(ぜっせん)
意味:激しく議論すること。口論。(出典:デジタル大辞泉)
・激論(げきろん)
意味:はげしく論争すること。はげしい議論。(出典:デジタル大辞泉)
・せめぎ合う(せめぎあう)
意味:互いに争う。対立して争う。(出典:デジタル大辞泉)
・火花を散らす(ひばなをちらす)
意味:互いに激しく刀を打ち合わせて戦う。転じて、激しく争う。火を散らす。(出典:デジタル大辞泉)