一閃
「刀が一閃する」などのように使う「一閃」という言葉。
「一閃」は、音読みで「いっせん」と読みます。
「一閃」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一閃」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一閃の意味
「一閃」には次の意味があります。
・ぴかりと光ること。さっとひらめくこと。また、そのひらめき。ものの動きのきわめてすばやいさまにもいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「刀が一閃する」は「刀がさっとひらめく」という意味になります。
「ひらめく」とは「一瞬、するどく光る」という意味の言葉。
「刀が一閃する」をわかりやすく言えば「刀が素早く動き、一瞬するどく光る」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・五時〇八分、その日の太陽が最初の一閃を地上に投げ落とした時刻である。
(出典:田中芳樹『七都市物語-(「扉」最適化)』)
・剣が一閃して一人の首が宙に飛び、次いで別の男の胸が刃に貫かれた。
(出典:エディングス『エレニア記1 眠れる女王』)
・彼女の白い眉の間を、そのとき、一閃の稲妻がはげしく通りすぎたのを。
(出典:横溝正史『殺人暦』)
・イリヤの手が一閃してナイフを持つ手を叩くと、ナイフは暗闇へとんだ。
(出典:D・マクダニエル/小倉多加志訳『0011/ナポレオン・ソロ・シリーズ 第9巻 恐怖の巨人衛星』)
・それを待っていたように男は腰の刀を引き抜くと一閃させた。一人の男の首が飛ぶ。
(出典:高橋克彦『紅蓮鬼』)
類語
・閃光(せんこう)
意味:瞬間的に発する光。(出典:デジタル大辞泉)
・閃耀(せんよう)
意味:ひらめき光ること。きらめきかがやくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・煌めき(きらめき)
意味:きらめくこと。光り輝くこと。きらきらと光ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・爛爛(らんらん)
意味:光りかがやくさま。また、鋭く光るさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・耿耿(こうこう)
意味:光の明るいさま。きらきら光っているさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)