一貫性
「発言に一貫性がない」などのように使う「一貫性」という言葉。
「一貫性」は、音読みで「いっかんせい」と読みます。
「一貫性」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一貫性」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一貫性の意味
「一貫性」には次の意味があります。
・始めから終わりまで同じ一つの方針・考えによっていること。(出典:デジタル大辞泉)
「一貫性」をわかりやすく言うと、「人の一連の行動や発言、考え方などが始めからずっと変わらないこと」と言えます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一貫性がないときには、誰の贋作かがそもそも分からなくなってしまう。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・考え方にも一貫性がなく、真実すら無視した、全く取るに足りん解決だ。
(出典:竹本健治『匣の中の失楽』)
・それらに一貫性を持たせる軸をあたえるのが知識の視点ではないかと思います。
(出典:野中郁次郎/紺野登『知識経営のすすめ』)
・劇的効果の一貫性を保とうとする作者の立場になれということです。
(出典:シェイクスピア/福田恆存訳『ハムレット』)
・河童への興味の一貫性というものが私にはやはり感じられます。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
類語
・整合性(せいごうせい)
意味:論理学で、ある論理体系の中で定理と認められたものと矛盾するものを、同時に定理とすることがない場合の、その論理体系の状態、性質。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一致(いっち)
意味:二つ以上のものがぴったり一つになること。くいちがいなく同じであること。(出典:デジタル大辞泉)
・徹頭徹尾(てっとうてつび)
意味:始めから終わりまで同じ方針・考えを貫くさまを表わす語。始終。どこまでも。あくまで。(出典: 精選版 日本国語大辞典 )
・首尾一貫(しゅびいっかん)
意味:方針や考え方などが始めから終わりまで変わらないで、筋が通っていること。(出典:デジタル大辞泉)
・終始一貫(しゅうしいっかん)
意味:態度・状態などが、始めから終わりまでずっと変わらないこと。(出典:デジタル大辞泉)