一石二鳥
「一石二鳥の名案」などのように使う「一石二鳥」という言葉。
「一石二鳥」は、音読みで「いっせきにちょう」と読みます。
「一石二鳥」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一石二鳥」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一石二鳥の意味
「一石二鳥」には次の意味があります。
・一つの事をして同時に二つの利益・効果をあげること。一挙両得。(出典:デジタル大辞泉)
一つの石で二羽の鳥をうち落とす様子を比喩的に用いた四字熟語です。
「一挙両得(いっきょりょうとく)」などと同じ意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・さらに付きまとっていた記者まで消えて一石二鳥とはこのことだろう。
(出典:沖田雅『先輩とぼく 01』)
・こうすれば会社は利益を上げられるし僕は研究ができる、一石二鳥じゃないかね。
(出典:九里史生『SAO Web 02』)
・昔の恋人の息子が自分を殺したと見せかけられれば、一石二鳥の効果があげられる。
(出典:ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの叡智』)
・この地に工場を建設すれば、一石二鳥の効果が期待できる。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
・咲輝のことがますます気になって、さらにこの場からいなくなってくれればテレビがゆっくりみられて一石二鳥だ。
(出典:藤村裕香『ヴァニラな花嫁くん』)
類語
・一箭双雕(いっせんそうちょう)
意味:一つの行動で二つの利益を得ること。「箭」は矢、「雕」は鷲。一本の矢を一回放って、二羽の鷲を射るという意味から。(出典:四字熟語辞典)
・一挙両得(いっきょりょうとく)
意味:一つの事を行って、同時に二つの利益を得ること。(出典:デジタル大辞泉)
・一挙両全(いっきょりょうぜん)
意味:一つのことをなすことによって、二つのことがうまくゆくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一挙両利(いっきょりょうり)
意味:一挙両得に同じ。
・好都合(こうつごう)
意味:条件などにかなっていて、都合がよいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・御の字(おんのじ)
意味:望んだことがかなって十分満足できること。(出典:デジタル大辞泉)
・願ったり叶ったり(ねがったりかなったり)
意味:希望と一致すること。すっかり願い通りになること。(出典:デジタル大辞泉)