一生涯
「一生涯忘れることはないだろう」などのように使う「一生涯」という言葉。
「一生涯」は、音読みで「いっしょうがい」と読みます。
「一生涯」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一生涯」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一生涯の意味
「一生涯」には次の意味があります。
・生まれてから死ぬまで。生きている間。一生。生涯。終生。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「一生涯」をわかりやすく言うと「生きている間ずっと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼は父親のように一生涯真理を求めることに満足する人間ではなかった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・きみたちは、もう一生涯、この洞くつの中から出ることはできないのだ。
(出典:江戸川乱歩『妖怪博士』)
・私は今のあの三人で分かちあった天の恵みを一生涯忘れはしませんよ。
(出典:ミュッセ/山本泰三訳『ガミアニ夫人』)
・この事件が私の一生涯に与えた影響は実に深刻なものであった。
(出典:倉田百三『光り合ういのち』)
・たった今見たことがもう彼には一生涯忘れ得ぬ記憶になってしまったのである。
(出典:織田作之助『雨』)
類語
・一生(いっしょう)
意味:生まれてから死ぬまでの間。終生。生涯。(出典:デジタル大辞泉)
・生涯(しょうがい)
意味:この世に生きている間。一生の間。終生。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)
・一世(いっせい)
意味:一生。一代。(出典:デジタル大辞泉)
・終身(しゅうしん)
意味:命を終えるまでの間。生命のあるうち。生涯。一生。終生。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・終生(しゅうせい)
意味:生命の終わるまでの間。一生。副詞的にも用いる。(出典:デジタル大辞泉)