一期一会
「一期一会を大切にする」などのように使う「一期一会」という四字熟語。
「一期一会」は、「いちごいちえ」と読みます。
「一期一会」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一期一会」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一期一会の意味
「一期一会」には次の意味があります。
・一生に一度しかない出会い。一生に一度かぎりであること。(出典:デジタル大辞泉)
「一期一会」は、もともと茶道の心得を表した言葉で、「茶会は一生に一度のものだと考え、誠意を尽くすべきだ」という意味がありました。
転じて、「一生に一度しかない出会い」を指すようになりました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・でも、男と女のあいだにこそ一期一会があるような気がしてならない。
(出典:阿刀田高『空想列車(下)』)
・書物は一期一会である。
(出典:林望『書薮巡歴』)
・ニューヨークの地下鉄ではないが、電車に乗れば、まわりは一期一会ばかりである。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
・ いずれにしても、一期一会の街角の恋人にもはや二度と会えないことが確定した。
(出典:森村誠一『殺人の組曲』)
・僕にとって、映画のほとんどとは一期一会で、映画館やビデオで再見することはめったにない。
(出典:赤瀬川隼『人は道草を食って生きる』)
類語
・巡り会い(めぐりあい)
意味:めぐりあうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・巡り合い(めぐりあい)
意味:思いがけずに出会うこと。(出典:大辞林 第三版)
・出会い(であい)
意味:出あうこと。(出典:大辞林 第三版)
・出合い(であい)
意味:初めて顔を合わせること。(出典:大辞林 第三版)
・邂逅(かいこう)
意味:思いがけなく出会うこと。めぐりあい。(出典:大辞林 第三版)