一掃
「不安を一掃する」などのように使う「一掃」という言葉。
「一掃」は、音読みで「いっそう」と読みます。
「一掃」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一掃」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
一掃の意味
「一掃」には次の意味があります。
・すっかり払いのけること。一度に払い去ること。(出典:デジタル大辞泉)
「不安を一掃する」は「不安をすっかり払いのける」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ほとんどの連中は、スタートからわずかの時間で一掃されたようだった。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・しかし幕府は倒れず、かえって京都の反幕勢力が一掃される結果を招く。
(出典:内田康夫『後鳥羽伝説殺人事件』)
・つまり、私は、そんな怪物を社会から一掃したい思いでいっぱいだった。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)
・人類のすべての歴史を通じて、それらを一掃できた国家は存在しなかった。
(出典:小川一水,田中芳樹『レインボウ・プラネット 灼熱の竜騎兵シェアードワールズ』)
・かつての最大勢力は一掃され、今では薩摩派の役人が重職に就いている。
(出典:池上永一『テンペスト2 花風の巻』)
類語
・払拭(ふっしょく)
意味:はらいぬぐい去ること。すっかり取り除くこと。一掃。ふっしき。(出典:デジタル大辞泉)
・掃滅(そうめつ)
意味:すっかり滅ぼしてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・防除(ぼうじょ)
意味:ふせぎのぞくこと。予防し除くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・淘汰(とうた)
意味:水で洗ってより分けること。転じて、不必要なもの、不適当なものを除き去ること。(出典:デジタル大辞泉)
・剥脱(はくだつ)
意味:はぎおとすこと。また、はげおちること。剥落。(出典:精選版 日本国語大辞典)