一挙両得
「今の一手は一挙両得だ」などのように使う「一挙両得」という言葉。
「一挙両得」は、音読みで「いっきょりょうとく」と読みます。
「一挙両得」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一挙両得」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一挙両得の意味
「一挙両得」には次の意味があります。
・一つの行動によって、二つの利益を収めること。一度に二様の利益を得ること。一石二鳥。(出典:精選版 日本国語大辞典)
一石二鳥と同義で一手で二つの利益を得ることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・体を鍛えられてお金を貰えるんだから、一挙両得というものだろう。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 凛 Unlimited Blade Works GoodEnd -sunny day』)
・一挙両得の策というものではありませんか。
(出典:吉川英治『三国志』)
・こうすれば、同時に又、眉や頬の一部を隠すことも出来て、一挙両得でもあるのです。
(出典:江戸川乱歩『パノラマ島綺譚』)
・この酔っ払いがいなくなるというのは、アルベスにとっては一挙両得というものだった。
(出典:ヴェルヌ/土井寛之,荒川浩充訳『少年船長の冒険』)
・これからも頻繁にアトラス内で接触するのだから、通行手形を兼ねて一挙両得だった。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
類語
・一石二鳥(いっせきにちょう)
意味:一つの事をして、二つの目的を果たすたとえ。一挙両得。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・一網打尽(いちもうだじん)
意味:一度網を打ちおろして多くの魚を取り尽くすこと。転じて、一挙に一味の者を残らず捕えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)