一念発起
「一念発起して大学に編入を決めた」などのように使う「一念発起」という言葉。
「一念発起」は、音読みで「いちねんほっき」と読みます。
「一念発起」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一念発起」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一念発起の意味
「一念発起」には次の意味があります。
・いままでの心を翻して、悟りを開こうと発心すること。転じて、何事でもそれまでの考えを改めて、熱心になること。(出典:四字熟語を知る辞典)
「一念発起」をわかりやすく言うと「思い切って覚悟を決めて行動すること。」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それは昔からそうだろうし、今になって一念発起したというものではないはずだ。
(出典:雨木シュウスケ『鋼殻のレギオス2 サイレント・トーク』)
・将来のことを考え、早苗は一念発起してタクシー運転手になったらしい。
(出典:海月ルイ『十四番目の月』)
・群さんの本を読んだのを機に、一念発起し、洗ってみることにした。まずは寝室のカーテンから。
(出典:岸本葉子『マンション買って部屋づくり』)
・でもこれが最後のチャンスなのかもしれないと、一念発起して編入試験を受けることにした。
(出典:西田俊也『love history』)
・恋人も仕事も失った八方ふさがりの状況で一念発起、彼女は突然イタリア留学を決めた。
(出典:田丸公美子『シモネッタのデカメロン イタリア的恋愛のススメ)
類語
・腹を括る (はらをくくる)
意味:覚悟を決める。(出典:デジタル大辞泉)
・心機一転 (しんきいってん)
意味:あることをきっかけに、気持ちをすっかり入れ替えること。(出典:四字熟語を知る辞典)
・奮闘 (ふんとう)
意味:力いっぱい努力すること。(出典:デジタル大辞泉)
・英断 (えいだん)
意味:すぐれた決断。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・踏ん切り (ふんぎり)
意味:思い切って決心すること。(出典:デジタル大辞泉)