一層
「一層勉学に励む」などのように使う「一層」という言葉。
「一層」は、音読みで「いっそう」と読みます。
「一層」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「一層」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
一層の意味
「一層」には次の意味があります。
・ 程度がいちだんと進むさま。ひときわ。ますます。(出典:デジタル大辞泉)
前よりも一段階、程度が増すこと、を意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼がそれから簡単に僕に送って来た信号の文句は僕を一層驚かせました。
(出典:海野十三『壊れたバリコン』)
・その事件に対する彼女の説明は一層迫害の度を増さしめたのみであつた。
(出典:伊藤野枝『乞食の名誉』)
・私が彼に一層の注意をむけるようになったのはそれ以後のことである。
(出典:金史良『光の中に』)
・こういうお別れの無意味な相手をすることは一層面倒であったからだ。
(出典:坂口安吾『おみな』)
・毎日寝たきりで、思いつめていては、そんなことも一層気になるだろう。
(出典:織田作之助『雪の夜』)
類語
・もっと
意味:事物の程度や状態が、さらにその度を強めるさま。いっそう。(出典:デジタル大辞泉)
・より
意味:一段と程度がまさるさま。いっそう。(出典:デジタル大辞泉)
・ぐっと
意味: 状態の程度が今までと大きく隔っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一段と(いちだんと)
意味:比べると、かなりのちがいのあるさま。ひときわ。(出典:デジタル大辞泉)
・弥が上に(いやがうえに)
意味:なおその上に。ますます。(出典:デジタル大辞泉)