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ルサンチマンとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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ルサンチマン

「ルサンチマンを抱いてはいけない」などのように使う「ルサンチマン」という言葉。

「ルサンチマン」は、フランス語で「ressentiment」と書きます。

「ルサンチマン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「ルサンチマン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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ルサンチマンの意味

「ルサンチマン」には次の意味があります。

怨恨、遺恨、復讐感情。特に、ニーチェの用語で、弱者の強者に対する憎悪をみたそうとする復讐心が、内攻的に鬱積した心理をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

19世紀のドイツ人哲学者ニーチェは、強者の君主道徳と対比して弱者の奴隷道徳は強者に対するルサンチマンによるものだと表しました。
弱者の強者に対する憎悪をみたそうとする復讐心が、内攻的に鬱積した心理を指し、キリスト教の道徳、社会主義運動などのなかにこの心理があるとされます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ブスな女の子は皆ルサンチマンを抱いていなければいけないんです。
(出典:大澤真幸『戦後の思想空間』)

・そういういきさつで、有三は母のとりなしで学問することができるようになったことを心から終始感謝し、母を大切にした。それに反し、父に対してはルサンチマンの気持を持ち続けていた。
(出典:山本有三『路傍の石』)

・第一は、ルサンチマン思想によって人間を平均化、凡庸化することへの対抗。
(出典:竹田青嗣『ニーチェ入門』)

ルサンチマンを大声で解消できるなら、ほかのことなんか何もいらないと思った。
(出典:井田真木子『もうひとつの青春 同性愛者たち』)

・彼の遺書は、こうした近隣の住人に対するルサンチマンで満ちている。
(出典:中村希明『犯罪の心理学』)

類語

怨恨(えんこん)
意味:うらむこと。また、深いうらみの心。(出典:デジタル大辞泉)

憎悪(ぞうお)
意味:ひどくにくむこと。はげしくにくみきらうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

嫉み(そねみ)
意味:そねむこと。ねたみ。嫉妬。(出典:デジタル大辞泉)

不倶戴天(ふぐたいてん)
意味:ともにこの世に生きられない、また、生かしてはおけないと思うほど恨み・怒りの深いこと。また、その間柄。(出典:デジタル大辞泉)

奴隷道徳(どれいどうとく)
意味:強者の道徳としての君主道徳に対し、強者への怨恨から成立する弱者の道徳。キリスト教道徳がその典型であるとした。(出典:デジタル大辞泉)

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