ペテン師
「ペテン師に騙される」などのように使う「ペテン師」という言葉。
「ペテン師」は、「師」を音読みで「ぺてんし」と読みます。
「ペテン師」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ペテン師」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ペテン師の意味
「ペテン師」には次の意味があります。
・巧みに人をだまして利益を得ることを常習とする者。いかさま師。詐欺師。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「ペテン」は中国の俗語で「詐欺師」を意味する「繃子(ペンツ)」が訛ったものとされています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・新しく現われた二人連れがペテン師なのかどうかは、わたしにもわからん。
(出典:トウェイン/刈田元司訳『ハックルベリ・フィンの冒険』)
・パリは右を向いても左を見てもペテン師ばかり。
(出典:アレクサンドル・デュマ/鹿島茂編訳『王妃マルゴ(上)』)
・あいつらときたら、泥坊で、ペテン師で、馬泥坊ときているんですからね。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『カラマーゾフの兄弟』)
・映画プロデューサーという触れこみのペテン師に騙されて東京に連れてこられたわ。
(出典:大藪春彦『蘇える金狼 野望篇』)
・二枚舌といわれようとペテン師といわれようと、そのときどきに嘘はない。
(出典:渡辺淳一『ひとひらの雪(下)』)
類語
・不正直(ふしょうじき)
意味:正直でないこと。いつわりの多いこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・猫被(ねこかぶり)
意味:本性を包み隠して、表面おとなしそうに見せること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・偽善者(ぎぜんしゃ)
意味:偽善を行なう人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・社交辞令(しゃこうじれい)
意味:つきあいをうまく進めるための儀礼的なほめ言葉やあいさつ。(出典:デジタル大辞泉)
・ちゃらんぽらん
意味:いいかげんで無責任なこと。(出典:デジタル大辞泉)