ブーメラン
「ブーメランで遊ぶ」などのように使う「ブーメラン」という言葉。
英語では「boomerang」と表記します。
「ブーメラン」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ブーメラン」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
ブーメランの意味
「ブーメラン」には次の意味があります。
・(boomerang オーストラリアの原住民語から) オーストラリア先住民の用いる狩猟用の飛び道具。木片を「く」の字形に曲げたもので、投げると曲線を描いて飛行し、投げた者の所にもどる。また、これをまねたおもちゃ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
投げたブーメランは自分の元に戻ってくるところから、比喩的に、過去の自分の発言などが現在の自分に跳ね返ってくること、という意味でもよく使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・過去の発言がブーメランになった政治家。
・不用意なツイートのせいで、特大ブーメランを食らったコメンテーター。
・先に投げたブーメランに意識を払わせ、後から放った鞭が先に攻撃する。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)
・加古川はブーメランの形をした眉を上下させ、おどけた表情を浮かべた。
(出典:霞流一『フォックスの死劇』)
・立派な二本の角が生えたクワガタムシが、ブーメランのように回転しながら飛んでゆく。
(出典:西野かつみ『かのこん 第05巻 ~アイをとりもどせ!~』)
類語
・自業自得(じごうじとく)
意味:仏語。自分の行為の報いを自分自身が受けること。一般に、悪業の報いを受けることにいう。自業自縛。(出典:デジタル大辞泉)
・自縄自縛(じじょうじばく)
意味:《自分の縄で自分を縛る意》自分の心がけ・言葉・行為のために、自由な動きがとれず苦しい立場になること。(出典:デジタル大辞泉)
・身から出た錆(みからでたさび)
意味:《刀の錆は刀身から生じるところから》自分の犯した悪行の結果として自分自身が苦しむこと。自業自得。(出典:デジタル大辞泉)
・因果応報(いんがおうほう)
意味:仏語。前世あるいは過去の善悪の行為が因となり、その報いとして現在に善悪の結果がもたらされること。(出典:デジタル大辞泉)