ブリキ
「ブリキ製のロボット」などのように使う「ブリキ」という言葉。
「ブリキ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「ブリキ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
ブリキの意味
「ブリキ」には次の意味があります。
・スズをメッキした鋼板。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
耐食性があり毒性がないので缶詰めの缶、食品容器、石油缶など、幅広く使用されています。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・それを彼は、いつもポケットに入れてもち歩いているブリキ缶に入れた。
(出典:フリーマン/大久保康雄訳『歌う白骨』)
・音のする方へ近づいていくと、動いているのはブリキの菓子箱だった。
(出典:谷瑞恵『伯爵と妖精 第4巻 恋人は幽霊』)
・つづいて、何かブリキ製品が、ぶっつかりあいながら落ちてくる音がした。
(出典:安部公房『砂の女』)
・彼は書いた紙を、ぜんぶ床下のブリキの箱に大事に入れてしまいました。
(出典:H・ロフティング/井伏鱒二『ドリトル先生物語全集(全12巻) 11 ドリトル先生と緑のカナリア』)
・ブリキの塊に奉仕するだけのために生きている人間型生物なんて!
(出典:J・ブリッシュ『スター・トレックTV版(全12巻) 6 禁断のパラダイス』)
・まるでゼンマイじかけで走る、ブリキ製のイヌのような感じなのです。
(出典:江戸川乱歩『青銅の魔人』)
・手紙は手の中でまるでブリキ板のように音を立てた。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)
・それが陽にまぶされて一面、ブリキ色に鈍く照り輝いているのだった。
(出典:南里征典『成城官能夫人』)